【イノベーションって何?(まめ知識)】
イノベーションとは「改革」「革新」を意味する英語で、ビジネス全般に対してよく使われます。普通にイノベーションと聞くと、技術革新というイメージがあるようにも思います。しかし、実はイノベーションは技術革新だけではないのです。イノベーションという言葉をビジネスに使ったのは、シュンペーターという人であることは広く知られています。シュンペーターはイノベーションは次の5つであると言っています。
・プロダクトイノベーション(新しい製品)
・プロセスイノベーション(新しい製造方法)
・マーケットイノベーション(新しい市場)
・サプライチェーンイノベーション(新しい流通)
・組織のイノベーション
製品は特に新しくない場合でも、例えば、今までその製品が存在していなかった国に輸出することは「イノベーション」なのです。新規事業開発においては、このようなことを意識する必要があります。つまり、今やろうとしている新しい事業はどこにイノベーションがあるのかを明確にするのです。
製品や技術が革新的であればもちろんそれは事業化するにあたりとても有利だとは思いますが、それがなくてもどこかにイノベーションがあることが大事ですので、それを一緒に事業を立ち上げる起業メンバーとよく吟味しましょう。
そして、イノベーションについてとても大事な本質的なことが2つあります。
それは「イノベーションとは非連続である」ということです。
つまり、過去と現在の延長線上にある未来はイノベーションではないのです。
過去と現在を結ぶところとは連続しないところにあるものがイノベーションです。
販売方法をお店で販売するのではなくWEBページ上で販売するというのは、イノベーションではありません。誰も思いつかないような売り方をし始めることが、イノベーションなのです。
それともう一つが「イノベーションとは創造的破壊を伴う」ということです。つまりいままで築き上げてきたものをぶち壊すものです。しかし、それは次に進むために「創造的」に行われるわけです。ただ今までのものをぶち壊すだけだったら、単なる破壊者です。
新規事業をやるからには、従来事業に対して非連続的で創造的破壊をするという観点からイノベーションを考えられると成功確率が高まります。
・・・とはいうものの、とても難易度が高い行為ではないかと思いますが、みなさんの事業ではいかがですか。まめ知識を書いている他ならぬ私たち自身の事業(アルゴマーケティングソリューションズ)でも、「イノベーション」が何であるか、どこにあるかを模索しています。Withコロナ時代の幕開けでそれが喫緊の課題になったという感じです。共に悩む者が複数いれば、お互いの視点からの知恵をもらって、「知恵の交流」が生まれ、イノベーションを見つけ出すいとぐちになるかもしれません。そんな場作りにこの研究会を活用していただければと思います。